【株式銘柄分析】㈱ KSK【2021年3月期本決算】

  • 2021年5月4日
  • 2021年5月5日
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さて前々から注目していました株式銘柄である㈱KSKですが2021年3月期の本決算が2021年4月30日に発表となりましたので、分析してみます。

会社業態及びビジネスモデル

ビジネスモデルに関しては大きな変更はありませんので前回の分析記事をご参照ください。

前回の記事:

【銘柄分析】株式会社KSK【2021年3月期第3四半期 決算】

 

株式基本指標

私が銘柄のスクリーニングを行う上で重要視している指標を並べてみます。

基本指標

2021/4/30の数値

指標

数値

市場

JASDAQ

上場年

1990年12月6日

株価 2,250円
PER 9.6
PBR 1.08
ROE 12.94%
ROA 9.24%
EPS(予想) 234.6円
自己資本比率 70.3%
発行株式数 5,98(百万)株
配当利回り 3.16%
配当性向 30%
現金同等物 6,453(百万)円 / 2021年3月期本決算短信より
有利子負債 0(百万)円 / 2021年3月期本決算短信より
利益余剰金 10,282(百万)円 / 2021年3月期本決算短信より

前回と変わらず無借金経営で現金もタップリ、超健全財務状態ですので財務面での心配は皆無といえます。ここまで現金をため込んでいるのであればM&Aでの資金活用や自社株買い、大幅な増配等の圧力が株主から出てきそうな気もしますが、、、

また経年でのROE(自己資本利益率)にも着目しています。特に特定銘柄をある程度長期で保有する前提であれば、ROEが安定して高い=毎年安定して自己資本を積み上げる事が出来ている、という事であり、投資原資になったり自社株買いや増配といった動きに繋がりやすく、純資産が毎年嵩上げされていく事でPBR(株価純資産倍率)の関係からも株価が上昇する要因と成り得るからです。

安定して12%程度を超えているとかなり優秀と言われますが、他の指標や何より将来への期待度が株価の形成には大きく影響を及ぼすのであくまで参考情報としてとらえています。

年次 ROE
2021年度 12%
2020年度 9%
2019年度 9%
2018年度 9%
2017年度 9%

2021年度は12%と高まっていますが、それまでは9%で安定しています。ROEだけ見れば凄く魅力的、というわけでもないですが。まぁまぁといったところでしょうか。

 

独自バリュエーションチェック指標

「1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本」を参考に行う将来のROEや配当利回りを参考にした手法です。これで購入銘柄を決めるわけでは無いのですが、参考にしています。

こちらの各指標を使ったバリューチェックの具体的方法はこちらで解説しているので、それぞれの指標を見ていく背景説明は省きます。

経年営業利益率
2022年3月期(予想) 11%
2021年3月期(実績) 10%

2020年3月期(実績)

9%
2019年3月期(実績) 8%
2019年3月期(実績) 9%
その他基本的指標 備考/目標基準
配当性向

30%

≧50%
増収歴(純利) ≧4年
中期経営目標 具体的計数目標は無し
20年後もサービスが継続しているか? 〇/△/× で✖は投資NG
7年後の株価予想 2.6倍 ⑦の数字を市場平均利回り1.6%(2018年)で割る

こちらのバリュエーションチェック手法によると5~7年後の株価のポテンシャルは2.6倍となっています。PERも10倍を切っており、前回分析時よりも更に割安度が増しました。

 

株価と直近業績の関係性

ここ数年はほぼ一貫して右肩上がりに業績を伸ばしていますがかなり成長率は低位安定している感じです。配当も3%越えなので配当目的で保有するディフェンシブ銘柄扱いで保持していくにもいいかもしれません。業績は長期で見ても大きく崩れる可能性よりも軟調ながらも右肩上がりで推移していく可能性も高いかと思います。

年単位での業績推移と株価

↓マネックス証券/銘柄スカウターページから抜粋

↓ここ数年の株価の動きです。一貫して右肩上がりです。

ここ数年の株価のピークは2021年の2月に付けた2,409円でした。丁度2021年3月度の第3四半期の業績好調を受けて上昇しましたが、その後再度調整局面に入っています。当時のPERは2021年度のEPS256.9円から逆算すると、PERは9.4倍とかなり割安です。売上成長は毎年数%程度ですがここ3~4年程度で利益は1.5倍程度までに伸ばしているのですが、中々市場からの評価は芳しくない様です。。

 

更に↑四半期別に業績を見てみますと、かなり横ばいに近い状態ではありますが、経常と純利益だけは高くなっています。これはコロナによる助成金の影響が大きいので一過性の要因ですね。この影響を取り除くと、純利益は1,110(百万円)程度となり、昨年比では2%程度のアップとなりますがコロナ禍で増収増益を達成できている企業はそもそも多くないのでそれなりに立派な業績と捉える事は出来ると思います。

 

決算補足資料がまだ発行されていないので決算短信の内容から読み解きますと、2021年の総括としてみると、それぞれのセグメントとも何とか苦しみながらも耐え抜いた、という印象を持ちます。

こちらは第2四半期までの状況を纏めたスライドですが、2021年通期を通してこの様な状況が継続したと言えそうです。

 

2022年度は増収・減益予想となっていますが、これは助成金の要因が剥がれ落ちるからかと思われます。

そもそも2021年度も助成金の影響が約4億円分程度経常と純利益に乗っており、その影響を排除して考えれば2022年度も10~15%程度の増益となりますので、そこまで悪い予想では無いですね。

 

同業種内での割安度(PER)の比較

■情報・通信セクター 平均 PER情報 (参考情報)

※日本取引所グループ月次業界別平均PER(2021年3月)

東証1部平均 33.1
東証2部平均 31.7
マザーズ平均 247.4
JASDAQ平均 28.6

このセクターはちょっとバブル気味且つビジネスモデルよっては大分過大評価されている銘柄も多いので、単純比較は出来ませんがしっかりPER10倍を割る、KSKは業界内でもかなり低評価だと言えます。低成長が染みついてしまって市場から注目度が低いので株価が中々上がっていかないのですが、何だかんだで業績右肩上がりですし、配当も悪くないので、長期で見ればこのままじわじわと株価も上がっていく可能性もあるのかな、とは思います。

どこかで有り余る現金を活用して買収や、自社株買い、増配などを発表すれば一気に注目度が上がって上昇のカタリストが発生する可能性もあるかもしれませんね。

 

新規事業や将来展望

特別前回から新しい展望の発表などは見つからないので前回記事を参照ください。

また2021年度の本決算資料が発表(2021年5月末くらい?)されて、目新しい情報が追加されていれば更新します。

前回の記事:

【銘柄分析】株式会社KSK【2021年3月期第3四半期 決算】

 

では参考にして頂けますと幸いです。目指せ経済的自由人!