【銘柄分析参考書籍】10万円から始める!小型株成長投資で1億円

私の投資術ですが複数の書籍から自分なりに気に入った分析手法を抜粋してミックスする、という方法です。

”賢者は歴史に学ぶ 愚者は経験に学ぶ” という格言がありますがこれまでの私は完全に愚者に属しており自分の経験で何とかしようとしていました。

天才ならいざ知らず、私の様な凡人が上手くいくはずもなく、先人、成功者の知恵を拝借しようと決めました。

今回紹介する書籍はこれまで紹介してきた書籍から更に一歩踏み込んだ少々ハイリスクハイリターンな投資方法になります。

流石に私は全資産をこの方法で投資する事は出来ませんが保有資産の何割までといった自身で許容できる範囲内であれば参考になる考え方だと思っています。

 

大抵の投資本ではリスクヘッジの為に特定銘柄への集中投資は避けましょう、と書かれています。その究極の方法がインデックス投資で日経平均やダウやS&P500といった指標連動型のETFを購入しましょう、というやり方です。

この本で推奨されているのはこの真逆のやり方、つまり基本的には1~2銘柄くらいに集中投資して大きなリターンを得ましょう、という考え方です。ただ本書内ではあたかも簡単に出来るような書き方ですが、全て鵜呑みにしてしまうのは少々危険かな、とも思います。

どんなに優れた投資家でも間違いを犯す可能性はありますし、なおかつ私も含めて一般のサラーリマン投資家等は基本的には凡庸な能力しかありませんので。

ただ、1-2年で一気に株価が上昇し易い銘柄の特徴や探し方等に関しては本書では的を得ていると思いますし、自信のポートフォリオの一部に組み込むくらいの気持ちであれば非常に参考になるのではないかと思います。

 

1年以内に株価が3倍以上になる銘柄のみを対象に

ムムム、、、いきなりとんでもない条件が出てきましたね、、そりゃ1年で3倍になる銘柄に毎年投資していったら数年であっという間に億万長者ですね。

本書の筆者の遠藤さんは実際にご自身の体験談よりこうした上昇を見せる銘柄の特徴や条件について下記8つのチェックポイントを掲げています。

①上場して5年以内の会社

1年以内に株価が3倍にまで成長する可能性の高い銘柄として「上場日から日が浅い」ことがあげられます。

上場=市場からの資金調達の目的でもあるのでその資金を活かして事業を一気に拡大させる可能性が高いためです。勿論、上場から5年以降でも新規ビジネス立上げや違うビジネスモデルの創出などで一気に業績を伸ばし株価が伸長するケースや外部環境の変化(コロナの様な)で一気に時代とサービスがマッチして、急伸するケースもありますので、あくまで傾向として考えましょう。

②時価総額が小さい(300億円以下)

株価が3倍になる=時価総額が3倍になる、という事です。現在の時価総額が1,000億円の会社が3,000億円まで伸ばすのと、時価総額が100億円の会社が300億円まで伸ばすのではどちらの難易度が高い何となく想像つくかと思います。

ただこれは業績がしっかり伸びている事が前提ですので、単純に時価総額が小さくても今後業績の伸びが期待できない銘柄は例外です。

③創業社長が現役

自身でリスクを取って手塩にかけたビジネスを手掛ける創業社長と雇われのサラリーマン社長とでは経営への熱意、覚悟、意欲が大きく違います。

勿論成熟期等や衰退期に入った段階では多くの経験を踏んだ所謂プロ経営者の方が安定した事業を継続できることもありますが、成長段階では創業者が第一線で陣頭指揮を執っているかどうかでその伸び方やスピードが顕著に表れ易いといえます。

こういった会社は結構イケイケな雰囲気で時にブラック企業などど噂されることもありますが、とにかくトップダウンで強引にでも事業を拡大していく事を期待できるのは創業社長が現役のタイミングである可能性が高いです。

④社長や経営幹部が大株主

これは経営者と投資家の利害が互いに一致する事が期待できるからです。

社長や経営幹部が大株主である、という事は事業の拡大や株価の上昇が自身の資産にそのまま影響を与えるので真剣度が変わります。

頑張ればその分自分に莫大なリターンが返ってくるわけですから何だかんだでそれは大きなモチベーションになります。

⑤高学歴の新卒社員がいる

これは正直正確な情報を開示していない企業もありますし、掲載されていればラッキー程度に考えておけばいいかもしれません。

やはり成長期や拡大期のベンチャー系企業には優秀な人材が集まり始め更にその社員の能力を活かして拡大していくフェーズに入ることが多いです。よって高学歴社員が増え始めたらそこから一気に業績が拡大し株価が上昇していくケースは多く見られます。

⑥社員の平均年齢が若い

これも参考程度でいいかと思いますし、一概には言えないのですが、やはり急速に伸びていく会社というのはその時代のニーズをタイムリーに捉えたサービスを提供していることが多いです。

こういった最新のテクノロジやトレンドを柔軟にキャッチアップし、一気に成長出来る会社にはやはり若い時代トレンドに敏感な社員が多い方が好ましいとはいえます。(勿論年齢が高くてもアンテナの高い方はいまので、あくまでその傾向があるだけですが)

⑦みんなが欲しいと思う商品を提供している

曖昧で定性的ななのでこのチェックポイントの見極めが投資実績を大きく左右すると言っても過言ではありません。

結局これまで述べてきたチェックポイントは”世に求められているサービス・商品”を提供できる環境が揃っているかどうか、といったモノにすぎません。

逆に言えば個のチェックポイントに対して自信をもってYesと言えるのであれば逆①∼⑥までが揃っていなくてもそれだけで十分とも言えます。

ただ基本的には(入手可能な情報を分関した後)、最後は自身の直感と経験から決めるのですからここはトライ&エラーでやっていくしかありません。

ただ一番大事なことは株式投資は美人コンテストで誰が優勝するかを当てるゲームという事です、いくら自分自身が美人だと思った女性でも世間一般から票を獲得出来なければ決して成果は出ません。

皆から人気が出そうな銘柄に少しだけ早回りして投資する、という事が大きなリターンを得るためには必要なことなのです。そしてこれは口で言うほど簡単では無くプロの投資家ですら予想を外すことはよくある、という事はしっかり覚えておくべきです。

この⑦のチェックポイントをもう少し定量的基準で選ぶのであれば、

その会社のビジネスはしっかり人に説明できるレベルで理解可能か?(理解出来なければ買わない方がいい

その商品やサービスで売上が50%以上増えそうか?

3年以内に利益が2倍になりそうか?

競合他社と比べて株価は高すぎないか?

この辺をある程度の基準にすればいいとのことですが、こんな銘柄中々見つかりません。。。

⑧株価チャートが上昇トレンド

これはつまり多少でも上昇カーブが始まってからの方が効率がいい(短い期間に成果が出る可能性が高い、という事です)

まだ注目を集めていない銘柄は値上がりしないまま長期間放置されてしまう可能性もあるので。

ただこのタイミングの見極めは非常~に難しいと思います。買い時を見計らっていたらあれよあれよと株価が上がってしまい、いつの間にか買い時を失ってあっという間に2倍高といった事も急成長株であれば十分にあり得ます。

なのでここはあまり気にせず将来の業績に確信が持てる様になれば打診買いでもいいので少しずつ買い集め始める方がいいかと思います。

株価の上昇というのはそれくらいいつ始まるのか予想がつかないことが多いです。

 

更なる分析の深堀

上記チェックポイントを大まかに確認し、有望そうな銘柄に関しては更に

どんな社長なのか?⇒社長の経歴や人物像等を見てどういった性格なのかも合わせて確認してみるといいです。強気な一手をどんどん打ってくるのか?などが分かると非常に参考になります。

本業が伸びているか?⇒一見数字がよく見えても実は本業はそれほど伸びていない、というケースも稀に見られます。しっかり経営資源を集中している本業が伸びているのか確認しましょう。これは決算補足資料等で事業別の業績を見るとすぐわかります。逆にあまり積極的に公表していない場合は上手くいっていない場合があるのでしっかり確認しましょう。

単年度だけでなく、過去数年分の業績の伸びや四半期毎の単独の数字も確認しましょう。(実は直近の四半期単体で見たら既に業績が悪くなる始めている、というケースもあります。

将来的な売上高や純利益の規模は?⇒将来の売上の規模間や利益率を足元の業績や決算資料から自分なりに予測します。但し100%正確に言い当てる事は不可能ですのであくまでざっくりでOKです。

競合他社のビジネス規模を見て比較したり、これまでの業績の伸び率や市場全体の予想伸び率等を確認しながら自分なりのシナリオを立てます。

例えば今は売上規模が50億円程度だが、かこ3-4年は成長率の平均が30∼40%程度あり、市場全体もまだまだ拡大傾向、類似サービスを扱う競合他社が既に300億円の売上がある、といった情報から考え、少なくとも2~3年後には売上2~3倍にまで伸びる可能性は高そうだ、営業利益率も足元は10%(50億円の10%で5億円)だが、今は投資フェーズで積極的に設備投資や広告宣伝費にお金を回しているので実際は15%くらいの利益率の実力値はありそうだ、などといった具合です。

そうなると上手くいくと1~2年後の業績は売上倍増(100億円)、利益ベースだと15億円が期待できる、なと。仮にこのくらいの数字が具体的になれば割高過ぎない銘柄であれば将来への期待値でPERも押し上げられ、一気に4~5倍くらいまでの株価まで伸びる事も十分考えられます。

あくまで予想ですがこの予想をどれだけ具体的にイメージできるかどうかで将来の売り時等の明確な基準になります、結局は最後は自分を信じるしかないのです。

 

身の回りの情報を投資に繋げる方法

街中で行列を見かけた際や、公共交通機関で目にする広告も重要な投資情報になりえます。

数年前に「いきなりステーキ」がはやり始めた際に殆ど誰しもがあのお店なんか最近よく見るし流行っているなぁ~と思ったのではないでしょうか?(少なくとも私は都内で外回りの際によく思ってました)

その際にただの興味で終わらず投資の対象として見れれば大きなチャンスを掴める可能性があるわけです。

特に世に広告が出回り始めているという事はその商品やサービスが既にある程度売れているか、少なくとも広告宣伝費をかければ更に売れるもの、と会社が判断して実行されている証でもあります。そういったサービスや商品を提供している会社はその先暫く業績も伸びていく可能性が高いとも言えます。

 

【おまけの話】イノベーター理論

最後に本書内に書かれていた面白い理論を紹介。

小型株投資では実際の消費者感覚で世の中の流行を掴むことが重要であり、このした流れの全体像を掴むのに「イノベーター理論」が役立つと書かれています。

これは「革新的な商品・サービスは新しいモノ好きな層が購買を先導し、”普及率16%”を超えると一気に加速していく」というもの。

更に細かく見ると更に初期にそのサービスに飛びつくのは「イノベーター」全体の2.5%程度、その後その流行を見て流行に敏感な「アーリーアダプター:初期採用者」が手を伸ばし始め、これが全体の13.5%程度。

この合計16%を超えると一気にその商品・サービスが市場に浸透していくという理屈です。

その後流行に乗り遅れまいと少し慎重な「アーリーマジョリティ:前期追跡者」が全体の34%程度、そこから更に懐疑的な層である「レイトマジョリティ:後期追跡者」が全体の34%程度で追随します。

最後に最も保守的な「ラガード:遅延者」と呼ばれる最後の16%の層が手を出しはじめ、全体に完全に浸透する、という流れです。

株式市場での勝ち組になるのはこの「アーリーアダプター:初期採用者」が手を出し始めた段階で、株を買い入れ、「アーリーマジョリティ:前期追跡者」にある程度浸透し始めて「レイトマジョリティ:後期追跡者」に推移する前あたりの状態で売るのがベストな売り時と推奨されています。

スマートフォンの普及なんかはまさにこんな感じだったと思います。ただアップルなんかはiPhone市場が成熟してからもサービス面でのビジネスモデルもしっかり確率し株価が伸び続けていますが。。。。

そんな会社も例外的には存在するものです。

 

以上、更に深堀して読みたい方は本書を実際に手に取ってみてください。