【銘柄分析】(株)グラフィコ【2021年6月期 第2四半期決算】

  • 2021年4月7日
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本ページでは(株)グラフィコの決算資料などを元に株式投資銘柄としての現状の価値、将来性等を分析していきます。あくまで個人的な分析になるので参考にするもしないも皆様次第です。

最新の決算は2021年2月12日発表の2021年6月期第2四半期決算になります。

会社業態及びビジネスモデル

企業概要 健康食品・化粧品・雑貨のファブレスメーカー。女性の生活の向上を目指すヘルスケア(健康食品)、ビューティケア(化粧品)、ハウスホールド(日用雑貨)のオリジナル商品、医薬品の企画・製造・販売。国内・海外販売(全国のドラッグストア、GMS、バラエティショップ、ホームセンター等の本部バイヤーへの提案営業・商談)、直販(ECサイト、多チャネルサービス)による販売。累計出荷数500万個超のヒット商品は「満腹30倍 キャンディシリーズ」「優月美人 よもぎ温座パット」「なかったコトに!サプリメント シリーズ」「フットメジ 足用角質クリアハーブ石けん」「酸素系漂白剤オキシクリーン」など。主要取引先は あらた、中央物産、ピップ。
取扱商品
・企画(マーケット分析、商品企画・開発・管理)、開発(デザイン、制作、商品開発)、プロモーション(宣伝)
・ヘルスケア「なかったコトに!」「満腹30倍」、ビューティーケア「フットメジ」「優月美人」「スキンピース」「アイキューメディラル」、ハウスホールド「オキシクリーン」
・一般用医薬品(ビタミンC2000、ビタミンC2000チュアブル、鎮痛消炎ミニ温膏)
企業URL
https://www.graphico.co.jp/

※マネックス証券/銘柄カウンターページより抜粋

下記スライドがこちらの会社の特徴を纏めているので掲載しておきます。自社での商品企画開発力を武器に自社工場を持たないファブレスメーカーとして日用品、化粧品、健康食品、医療品等の製造販売を行うメーカーです。

商品だけ聞くと特にユニークな特徴を感じないかもしれませんがファブレスで運営できているという事は固定費が薄く、時代の流れに合わせて軌道修正し易い身軽な経営体質を持っているという事であり、特に強みとして掲げる企画開発力、つまり市場のニーズをくみ取り実現する能力が高い、とすれば今後も力強く業績を伸ばしていく可能性が高いとも言えます。その辺の真価をしっかりこのページでは読み解いていければと思います。

ファブレス経営で圧倒的営業力を武器とするキーエンスなんかは業種は違えどモデルとなる会社かもしれません。

ちなみに商品種別の売上構成は下記の通りです。2020年6月期の実績ですが日用品向けがメインですね。

その中でもミリオンセラー越えとしてのヒット商品を複数生み出しているとのこと。

グラフィコのビジネスモデルの全体像を表したのモノが下記のスライドになります。

ビジネスモデルは至って単純ですし、決して目新しいやり方をしてるわけでも目新しい商品を売っているわけでもありませんが、やはり肝となるのは企画開発’プロデュースを担う機能であって、ここの企画力や販売戦略が競合メーカーとも一線を画すほど、精度が高ければ、余計な販促費をかけずとしてもヒット商品を生み出し、売上を効率的に立てることが出来るわけです。

ではもう少し詳細を見ていきましょう。

 

株式基本指標

私が銘柄のスクリーニングを行う上で重要視している指標を並べてみます。

基本指標

2021/4/7時点の数値

指標

数値

市場

JASDAQ

上場年

2020年9月24日

株価 4,785円
PER(予) 22.8
PBR(予) 2.33
ROE 12.18%
ROA 9.07%
予想EPS

210.2

自己資本比率 76.7%
発行株式数 0.86(百万)株
配当利回り 0.00%
配当性向 0.00%
現金同等物 793(百万)円 / 2021年6月期 第2四半期決算
有利子負債 0(百万)円 / 2021年6月期 第2四半期決算
利益余剰金 1,423(百万)円 / 2021年6月期 第2四半期決算

まだ上場してから半年程度という会社です。ただ設立は1996年なのでベンチャー企業というわけでもないですね。

無借金金経営のファブレス型企業なので財務状態は全く問題無さそうです。

独自バリュエーションチェック指標

「1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本」を参考に行う将来のROEや配当利回りを参考にした手法です。これで購入銘柄を決めるわけでは無いのですが、参考にしています。

こちらの各指標を使ったバリューチェックの具体的方法はこちらで解説しているので、それぞれの指標を見ていく背景説明は省きます。(詳しくは別記事で解説しています。)

経年営業利益率

2021年6月期予想

8%
2020年6月期 7%
2019年度6月期 6%
2018年度6月期 6%
その他基本的指標 備考/目標基準
配当性向

0.00%

≧50%
増収歴(純利) ≧4年
中期経営目標 × 中計目標は見つからず
20年後もサービスが継続しているか? 〇/△/× で✖は投資NG
7年後の株価予想 2.2倍 ⑦の数字を市場平均利回り1.6%(2018年)で割る

こちらのバリュエーションチェックの手法を用いた場合、長期的(5~7年)に見た株価上昇ポテンシャルは2.2倍程度となっております。

 

株価と直近業績の関係性

経年の業績推移と株価の関係

↓マネックス証券/銘柄スカウターページから抜粋

↓ここ数年の株価の動きです。

上場直後に7,420円と最高値をつけてからは急落し、そのまま横ばいな状態です。まぁ上場したての会社としてはよく見られる株価の動き方でしょう。

既に上場後から半年経過しており通常新規上場会社の大株主はロックアップ期間という上場後から大体半年程度、株の売買が出来ない制約が課されます。

それが解かれてから株が売り出されると大きく株価が変動するケースもあるのですがグラフィコは既に安定期に入っているかもしれませんね。

直近決算 2/12日発表の2021年6月期第2四半期決算
金額(百万円) 進捗率 対前年比
売上 2,221 53.5%
営利 245 76.6%
経常 220 78.6%
純利 142 78.5%

こちらの数字を見ると既に進捗率が利益面では75%を超えています。ただ決算資料を見ると売上は順調に伸びていますが営利では昨年比でわずかにマイナスとなっています。

ただ一応理由があるようで決算資料内では下記の通り詳細が説明されています。

一番影響が大きそうな売上原価率の上昇ですが、ちょっと分かり辛いのでもう少しかみ砕いてみますと、

今年のQ2までの売上原価率:1,192(千円)⇒原価率:54%です。これば昨年比4.2%上昇とのことなので昨年は50%程度だったという事ですね。今年は在庫評価減の影響で売上原価率up分の4%=約4,000∼4,500万円くらい営業利益が目減りしたという事の様です。

この点を考慮すると2021年Q2累計の営業利益は本来は2.9億円∼3億円くらいあってもおかしくないので、その場合は昨年比で20%弱くらい営利も成長していることになります。ほぼ売上の成長率を同じですね。

ちなみに売上好調要因としてはハウスホールド部門が絶好調です。昨年は売上構成比が60%弱でしたが今年は80%弱まで拡大しています。

要因としてはハウスホールド部門の主力商品である酸素系粉末漂白剤のオキシクリーンがコロナ禍での衛生意識の高まり等で伸びている事です。反対に他の部門はコロナによる逆風を受けてしまっていますね。

同業他社との割安度の比較もしてみます。

同業種内での割安度(PER)の比較

ご説明の通りグラフィコの売上の殆どがハウスホールド向けつまり日用品向けなのでその辺の代表的企業と比較してみます。

会社名 業態 PER 時価総額(億)
ライオン 大手家庭用品メーカー 30.6 6,616
花王 日本を代表する日用品メーカー。 28.2 35,832
リベルタ 商品企画会社。美容商品、トイレタリー商品、機能衣料商品、加工食品の企画販売、 17.6 47
小林製薬 ヘルスケア製品・衛生用品メーカー。国内家庭用品(ヘルスケア/医薬品・口腔衛生品、日用品/芳香・消臭剤・雑貨品)の製造・販売。 41.1 8,418
エステー 生活日用品メーカー。 18.9 451

リベルタなんかは規模的にも業種的にもかなり近いかもしれませんね。こうしてみるとグラフィコは22倍程度ですのでまぁそこまで割安でもないのかな、という風にも見えます。ただ年率成長20%程度を今後も続けていくのであればもう少し評価されて30倍程度のPERがついてもおかしくは無さそうです。

 

販売戦略・将来展望など

最後に商品企画の面や販売戦略及び将来展望を見ていってみます。

まず販売チャネルに関しては殆どが国内の商売店向けになっているようです。一応自社での販売サイトも持っているようですが、売上比率として見ると殆どないですね。

 

そして商品企画に関してはまず社員の半数以上が女性で、企画本部に至っては80%以上が女性と、実際に最終需要者となる女性ユーザーをのニーズをしっかりと掴めるような社内体制は整えられているようです。やはり実際に使用する立場となって開発するわけですから、そこは価格設定も含めてかなりシビアに且つ現実的なアイデアが生まれやすいと言えそうです。

結構有名人もプロモーションに活用しています。

 

最後に未来展望を示すスライドもありましたがまぁ特に目新しい事ではなく、時代に合わせて柔軟にニーズを取り組んでいくといったところでしょうか。

確かにファブレス経営であることや、女性目線での商品開発・企画が組みやすいという点は今後の時代変化に柔軟に対応していけるという強みでもあると思います。

 

まだ上場から日が浅い事もあり比較データが少ないのですが、規模や時価総額もまだまだ小さいですし、今後どんどん拡大していくポテンシャルは大いにあるかと思っています。

個人的にはもう少し(半年∼1年くらい?)経過観察を続けてみたいな、とも思っています。

 

 

では参考にして頂けますと幸いです。Let’s 経済的自由人!!