【株式銘柄分析】(株)トランザクション【2021年8月期 第2四半期決算】

  • 2021年4月26日
  • 2021年5月5日
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最新の決算は2021年4月12日発表の2021年8月期第2四半期決算になります。

会社業態及びビジネスモデル

前回の記事から大きな変更はありませんのでそちらを参考にして頂ければと思います。ざっくりビジネスモデルをおさらいするとこのスライドがまとまっていて分かりやすいです。

前回記事:

【銘柄分析】トランザクション【2021年8月期 第1四半期決算】

 

 

株式基本指標

私が銘柄のスクリーニングを行う上で重要視している指標を並べてみます。

基本指標

2021/4/23時点の数値

指標

数値

市場

東証1部

上場年

2010年10月12

株価 1,196円
PER 20.6
PBR 3.33
ROE 18.09%
ROA 13.38%
EPS 58.0円
自己資本比率 73.9%
発行株式数 29.2(百万)株
配当利回り 1.59%
配当性向 31.80%
現金同等物 3,824(百万)円 / 2021年8月期第2四半期決算短信
有利子負債 1,017(百万)円 /2021年8月期第2四半期決算短信
利益余剰金 7,191(百万)円 / 2021年8月期第2四半期決算短信

 

借入金がそれなりにありますが、現金が大きく上回っており、自己資本比率も70%越えと健全な財務体質といえます。ちなみに過去のROEは下記の通りです。ROEは非常に投資家から重要視される項目であり、ROEが高い(一般的には安定的に12%くらい超えているとかなり高めに分類されます)と、自己資本が安定的に積みあがっていき、配当原資になったり、投資資金になったりと株式市場では評価されやすい状況が生まれます。

年度 ROE (%)
2021年度8月期(予測) 17
2020年度8月期(実績) 17
2019年度8月期(実績) 15
2018年度8月期(実績) 15
2017年度8月期(実績) 14

ROEが年々高まっていることは非常にいい傾向かと思います。

 

独自バリュエーションチェック指標

「1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本」を参考に行う将来のROEや配当利回りを参考にした手法です。これで購入銘柄を決めるわけでは無いのですが、参考にしています。

こちらの各指標を使ったバリューチェックの具体的方法はこちらで解説しているので、それぞれの指標を見ていく背景説明は省きます。(詳しくは別記事で解説しています。)

経年営業利益率

2021年8月期(予測)

14%
2020年8月期(実績) 15%
2019年8月期(実績) 12%
2018年8月期(実績) 11%
2017年8月期(実績) 11%
その他基本的指標 備考/目標基準
配当性向

31.8%

≧50%
増収歴(純利) ≧4年
中期経営目標 2022年までの計画有り(資料も)
20年後もサービスが継続しているか? 〇/△/× で✖は投資NG
7年後の株価予想 2.1倍 ⑦の数字を市場平均利回り1.6%(2018年)で割る

長期的に見た株価上昇ポテンシャルは2.1倍程度となっています。

営業利益率ですが徐々にここ数年で高まってきており、収益性が高まっていますね。

 

もう少し細かく見ていってみます。

株価と直近業績の関係性

経年の業績推移と株価の関係

↓マネックス証券/銘柄スカウターページから抜粋

↓ここ数年の株価の動きです。

 

ピークの株価は2017年の7月頃で1,349円でした。それ以降は2021年4月にもほぼ同等の高値まで戻しましたが4月12日の第2四半期決算発表後に急落してます。そんなに悪い決算には見えないですが。。。

2017年の株価ピーク時のEPSは32円でしたのでPERは42倍と大分評価が高まっていました。足元は20倍程度まで下がっているので大分期待感が剥がれ落ちてしまいました。ちなみにコロナで最安値をつけた2020年3月では628円程度まで下落しましたので当時のEPSである56.7円から逆算するとPERは11倍となってました。

直近の業績(2021年度8月期の第2四半期まで)

↓は4月12日に発表された2021年第2四半期までの業績です。

直近決算 4/12 日発表の第2四半期累計実績
金額(百万円) 進捗率 対前年比
売上 9,007 51.2% 6.8%
営利 1,611 63.7% 42.0%
経常 1,636 64.4% 43.7%
純利 1,230 72.8% 64.8%

業績はかなり好調な様に見えます。4半期毎の業績も第2四半期は前年比で大きく伸ばしており、収益面での進捗率は既に65~70%程度と非常に好調ですね。

特に大きく伸びているのはエコ雑貨製品とヘルスケア&ビューティ雑貨です。

特にエコバックとマスクの伸びが著し様ですが、マスクに関しては一コロナの収束と共にまた元に戻ってしまう可能性が高そうですね。。。ただヘルスケア&ビューティ雑貨製品に関してはまだ売上構成比率は高くないですし、トラベル関連製品やイベント物販グッズ等の需要がコロナ収束と共に戻ればあまり大きな影響は無いとも考えられそうです。

 

また販路に関しても卸売り向け、EC/小売り受け向けの伸びが大きいです。特にEC事業は前期比で1.5倍となっており、小売業の店舗閉鎖による売り上げ減を補って成長を牽引しています。まだ全体売上構成比で見ると小さいですがこのペースで拡大していくとなると数年以内には販売経路が主力販路となりそうです。

 

全体の状況を事業・製品・販路別にまとめますとこんな感じです。

 

同業他社とも割安度(PER)の比較をしてみましょう。

 

同業種内での割安度(PER)の比較

家庭雑貨の代表的銘柄メーカーで比べてみました。

会社名 業態 PER 時価総額(億)
良品計画 総合雑貨店「無印良品」(直営店、LS店)、海外店舗「MUJI」の運営等 17.4 6,458
粧美堂 美容雑貨商社・ファブレスメーカー、コンタクトレンズ関連、アイメイク製品、化粧雑貨・化粧品、ファッション雑貨、トラベル雑貨、生活雑貨 77.7 54
イデアインターナショナル ライフスタイル商品の企画・卸・小売会社、住関連ライフスタイル商品・製造卸売(インテリア雑貨、トラベル雑貨、ホームソーダマシン、ホットプレート、キッチン家電、卓上型加湿器、機能性アクセサリー) 141.9 153
アクサスホールディングス ライフスタイルカンパニー。徳島市を拠点に、美と健康をサポートする化粧品・生活雑貨・医薬品、スポーツギア・アウトドアギア、酒類等の小売事業と輸入卸売(酒類、化粧品、ファッション雑貨)事業を展開。店舗展開はインテリア雑貨店「アレックスコンフォート」・ビューティーライフストア「チャーリー」、文具専門店「文具館チャーリー」など(36店舗、2020年8月)。2016年雑貨屋ブルドッグ(現ACリアルエステイト、不動産管理会社、店舗はアクサス等に譲渡)とアクサスが経営統合。 16.7 45

自社で企画~製造を行っているSAP(製造小売業)は比較的市場からの評価も受けやすいのでしょう。無印なんかはかなり規模が大きくなってしまっているのである程度のPERで落ち着いてしまっていますが、、、

トランザクションもSAPモデルを採用するファブレスメーカーですので、もう少し評価されてもいいようには感じますね。

 

今期見通しや将来展望

主に直近の第2四半期の決算資料や、中期経営計画資料から読み解きます。

2021年度8月期の見通し

20201年8月期の上期は好調に業績が推移しましたが、下期もまだ不確定様相が多い事もあり、一旦計画は当初据え置きとされています。(減収減益) 

事業環境と纏めるとこんな感じで予想が立てられています。定性的な予想内容ではありますが、確かにコロナの影響がどう出るか非常に予想が難しい面もありますが、進捗率も既に70%近いので上振れの可能性はかなり高い様にも思えます。

更に下期以降の重点戦略としては自社ECサイトの更なるデータ活用や、顧客ECサイトとの自動連係などのIT化を益々強化していきます。

 

中期経営計画

2019年に策定された2022年までの中期計画の計数目標は下記の通りです。当時はまだコロナ前でその影響が考慮されていませんでしたが、202年度の実績が売上185億円、営利28億円でしたので計画までは10%程度のストレッチとなっており、足元の好調な業績を見ても充分達成可能な水域と思われます、特に営利は既に2021年度上期で約16億円ですので、今年度で達成するかもしれませんね。

基本方針としてはサステナビリティへの取り組みとしてエコ、環境配慮型商品の拡充といった基本に沿った戦略に注力していくと思われます。コロナの収束と共にトラベル関連事業の回復も見込めると思いますし、EC事業の拡大は推し進めながらもリアル店舗の販売回復も期待できそうです。

こうしてみると製品群及び販路が多様であることから、マイナスの影響もリスクヘッジ出来ているビジネスモデルだと思われ、今後世の中の流れがどう転んでもあまり大きく転覆する可能性は低そうに思えます。

また株主還元として増配(2022年度に24円まで)も具体的に記載されており、実際に2021年度は18円⇒19円に増配予定です。下期業績の上方修正があれば更に増配の可能性もあるかと思います。

 

では参考にしてもらえると幸いです。目指せ、経済的自由人!!