【株式銘柄分析】(株)アルトナー【2021年1月期本決算】

  • 2021年4月25日
  • 2021年5月5日
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技術系エンジニアの人材派遣に特化するアルトナーですが2021年度1月期の本決算情報をベースに分析してみました。

少し前ですが2021年3月15日に発表された本決算を元に紐解いていきます。

会社業態及びビジネスモデル

こちらの内容は前回の分析から大きく変化しているわけでは無いのでそちらをご参照ください。ちなみに最新の事業構成内容も大きく変化ありません。

また派遣先企業や業界、技術領域は下記の様な先です。

前回記事も参考に:

【銘柄分析】(株)アルトナー【2021年1月期第3四半期 決算】

 

株式基本指標

私が銘柄のスクリーニングを行う上で重要視している指標を並べてみます。

基本指標

2021/4/23時点の数値

指標

数値

市場

東証1部

上場年

2007年10月26

株価 808円
PER(予想) 15.3
PBR(予想) 2.75
ROE(予想) 21.47%
ROA(予想) 15.26%
EPS(予想) 53.0円
自己資本比率 70.5%
発行株式数 10.6(百万)株
配当利回り 2.85%
配当性向 38.9%
現金同等物 3,020(百万)円 / 2021年1月期本決算短信より
有利子負債 0(百万)円 / 2021年1月期本決算短信より
利益余剰金 2,714(百万)円 / 2021年1月期本決算短信より

有利子負債はゼロの完全無借金経営、人材派遣というビジネスモデルであることから思い固定資産も無く、キャッシュも非常に潤沢です。引き続き財務健全性には全く問題ないと言えそうです。

 

独自バリュエーションチェック指標

「1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本」を参考に行う将来のROEや配当利回りを参考にした手法です。これで購入銘柄を決めるわけでは無いのですが、参考にしています。

こちらの各指標を使ったバリューチェックの具体的方法はこちらで解説しているので、それぞれの指標を見ていく背景説明は省きます。(詳しくは別記事で解説しています。)

経年営業利益率
2022年1月期予想 11%
2021年1月期実績 12%

2020年1月期実績

13%
2019年1月期実績 12%
2018年1月期実績 11%
2017年1月期実績 11%
その他基本的指標 備考/目標基準
配当性向

38.9%

≧50%
増収歴(純利) ≧4年
中期経営目標 2023年までの目標
20年後もサービスが継続しているか? 〇/△/× で✖は投資NG
7年後の株価予想 4.2倍 ⑦の数字を市場平均利回り1.6%(2018年)で割る

長期的に見た株価上昇ポテンシャルは4.2倍程度とかなり大きな上昇率が見込めます。2022年度の予想純利益が少し減益予想となったので、少々前回分析時よりは下がりました。

利益率は及第点の%が数年続いていますので、とりあえずOKでしょう。

増配が続いていましたが、2022年度はとりあえず据え置き予想となっています。が、3%近い配当利回りは中々魅力的だとは思います。

 

株価と直近業績の関係性

経年の業績推移と株価の関係

↓マネックス証券/銘柄スカウターページから抜粋

↓ここ数年の株価の動きです。

 

ここ5年間では2018年6-7月頃に1,300円程度の高値をつけた後はずっと横ばい状態です。2018年の高値時は当時のEPSが50.8円(2019年1月期実績)でしたのでPERは約26倍でした。

直近はしばらく横ばい状態が続いています。2021年度は僅かに増収増益とはなりましたが、ソフトウェアエンジニアの需要がコロナ禍で高まるかと思いきやそこまで波には乗り切れていないようです。(コロナ禍でも増収増益を記録しているのは非常に立派だとは思いますが)

ただ2022年度は利益は微減予想となっており、売上面でも成長性がかなり萎んできてしまっているように見えるのも事実ですので、少しサプライズ寄りの業績情報修正等が無いと、このまま横ばいの株価が続いていく可能性は高いかもしれません。まぁ配当も悪くないので長期保持の銘柄として塩漬けしておくのも悪くないかもしれませんが。

ちなみに↓は4半期別の業績になります。直近の第4四半期に関しては昨年比で増益ですが売り上げは減収となっているところが少し気になります。

2021年度1月期の全体業績

2021年度は売上、利益共に微増でしたが、企業のDX化向けニーズ等の高まりで情報通信分野は15.5%増と堅調に推移、自動車(輸送用機器)も年後半にかけては回復が見られて微増となっています。

情報通信分野はまだ全体構成比で10%程度と小さいですが、今後売上を牽引していく分野ではあすでしょう。

↓は主要顧客の一覧になります。自動車の電動化、自動化といったCASE分野への引き合いは今後も高まっていると思われます。情報通信分野はまだまだ今後に期待したいところです。

 

また分野別の売上で見ると所謂ソフトウェア開発と情報処理分野での増加率が牽引しており、40%程度になっています。(昨年比5%アップ程度)、同じ業種内での顧客でもこういったニーズ(IOT下、電動化、DX化等)に向けた人材の引き合いが増えてきているという事でしょう。

 

参考情報程度ですが、技術者数と稼働率の推移です。2020年度と比較しても技術者数は若干の増加傾向ですが、稼働率が少し低くなっていますね。技術者数に関してはKPIとしても設定しているので継続的に増やしていく意向が強く読み取れます。

 

ちなみに同業界、同業他社と比べると割安度(PER)どうでしょうか?

 

同業種内での割安度(PER)の比較

陣人材派遣業が含まれるサービス業の各市場の平均PERを見てみます。

■サービス業 平均 PER情報 (参考情報)

※日本取引所グループ月次業界別平均PER(2021年3月)

東証1部平均 55.9
東証2部平均 31.9
マザーズ平均 185.3
JASDAQ平均 32.2

サービス業といってもかなり幅広いので同業他社(技術派遣業)のも見てみます。

会社名 PER 時価総額(億円)
メイテック 25.0 1,710
フォーラムエンジ 21.9 281
エスユーエス 25.8 41
テクノプロH 26.9 3,112
アルプス技研 13.5 501
ジェイテック 1,419.1 15
WDBH 19.6 467
ヒップ
9.4 34

 

同業他社と比較しても時価総額で90億円弱、PER15倍程度のアルトナーは結構割安に見えます。PER20倍くらいまで伸びてもおかしくない様には思えますが。。。

ただアルプス技研なんかもある程度堅調に業績を伸ばしながらも低PERなので、景気敏感株として認識されている人材派遣業は市場からの評価はどうしても低くなりがちになってしまいますね。

 

中期経営計画(2023年度1月期に向けた施策)

主に2021年1月期第本決算補足資料から読み解きます。

中計ですが2023年度の具体的計数目標として、下記数字を掲げております。売上に関しては2022年度から見ると30%強のアップとなっており、かなり強気な予想となっています。確かにコロナ禍や自動車のCASE化等の世の中の動きで特にソフトウェア向けエンジニア向けの需要は今後も高まるとは思われますし、その波を上手く掴んでいければ達成可能な数字かとは思われますが、、、果たして。

 

またKPIとしても設定している技術者数ですがこちらも売上同様30%程度のアップを見込んでいます。引き合いが強くなっていくと思われる制御ソフト、情報通信分野向けの技術者採用を加速していくのだと思われます。

事業環境としては、巷で言われるようにエンジニア不測の状況は今後数年継続していく可能性が高いですし、特に自動車のCASE分野、電装化比率の高まり、その他業界も全般としてソフトウェア開発需要は高まるでしょう。正直アルトナーのビジネスモデルは外部要因に強く左右される面が否めないので、事業環境に大きく依存していく可能性が高いのですが、暫くは事業環境でみれば追い風の流れが強まっていくのではないかな、と引き続き予想しています。

 

それでは参考にして頂けると幸いです。

Let’s Try 経済的自由人への道!!