【株式銘柄分析】パイプドHD(株)【2021年2月期本決算】

  • 2021年4月23日
  • 2021年5月5日
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さて前々から注目していましたパイプドHD(株)ですが2021年4月9日に2021年2月期の本決算が発表となりますたので、分析したいと思います。

会社業態及びビジネスモデル

こちらは前回の記事(【銘柄分析】パイプドHD(株)【2021年3月期第3四半期 決算】)と大きく変化はありませんので、そちらの記事をご参照ください。

 

株式基本指標

さて基本指標を前回からアップデートしていきます。

基本指標

2021/4/22時点の数値

指標

数値

市場

東証1部

上場年

2015年9月

※旧株式会社パイプドビッツ

株価 1,698円
PER 15.8
PBR 2.96
ROE 29.32%
ROA 16.13%
EPS(2022年度予想) 107.6円
自己資本比率 55.6%
発行株式数 7.9(百万)株
配当利回り 1.47%
配当性向 14.9%
現金同等物 5,049(百万)円 / 2021年2月期本決算短信より
有利子負債 1,755(百万)円 / 2021年2月期本決算短信より
利益余剰金 4,179(百万)円 / 2021年2月期本決算短信より

当たり前ですが前回決算時(【銘柄分析】パイプドHD(株)【2021年3月期第3四半期 決算】)と現金同等物が有利子負債の3倍近くあり、財務的な懸念は引き続き全く無いですね。

 

独自バリュエーションチェック指標

「1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本」を参考に行う将来のROEや配当利回りを参考にした手法です。これで購入銘柄を決めるわけでは無いのですが、参考にしています。

こちらの各指標を使ったバリューチェックの具体的方法はこちらで解説しているので、それぞれの指標を見ていく背景説明は省きます。

経年営業利益率
2022年2月期(予想) 20%
2021年2月期(実績) 22%

2020年2月期(実績)

22%
2019年2月期(実績) 7%
2018年2月期(実績) 15%
2017年2月期(実績) 18%
その他基本的指標 備考/目標基準
配当性向

14.9%

≧50%
増収歴(純利) ≧4年
中期経営目標 2023年までの中計あり
20年後もサービスが継続しているか? 〇/△/× で✖は投資NG
7年後の株価予想 2.2倍 ⑦の数字を市場平均利回り1.6%(2018年)で割る


営業利益率は引き続き20%越えと高利益体質を維持しています。

ただ2022年度は減益予想となっており、若干バリエーション評価による将来の株価予想は下がっています(前回予想は3.5倍でした)。

 

株価及び直近業績の分析

 経年の業績推移と株価の関係

↓マネックス証券/銘柄スカウターページから抜粋

↓ここ数年の株価の動きです。

2020年1月頃のコロナ前に株価はピークをつけています。当時の株価は2,400円程度に対し2020年2月期のEPSは86円ですので、PERは28~30倍程度でしょうか。

直近でも2021年度2月期業績の上方修正を3月16日に発表し、増配も相まって株価が一気に上昇しましたが、4月9日発表の2022年度の業績予想が減益となったことから再度暴落となっています。ビジネスモデル的には面白そうではあるんですが業績や株価は一進一退の動きを続けていますね。

ちなみに最終的に2021年度2月期の業績はギリギリで予想達成となっています。純利益は持株会社の有価証券売却益という一過性の要因で上振れ率が大きく、昨年度比で大幅な増益となっています。

直近決算 2/5 日発表の第3四半期累計実績
金額(百万円) 進捗率 対前年比
売上 6,524 100.4% 5.1%
営利 1,427 101.9% 2.6%
経常 1,455 100.3%

3.7%

純利 1,226 106.6% 78.2%

また↓の様に2021年2月期の第4四半期単独の数値を見ると昨年比でも大幅に増収増益となっており、この調子が続くのであれば2022年度も期待できそう?ではありますが、とりあえず会社予想としては減益予想となりました。

2021年度2月期全体の業績背景と好調な第4四半期の要因をもう少し見ていってみます。

2021年度の全体業績と第4四半期の状況

まず事業別の内訳を見てみますと、主力事業(情報資産プラットフォーム:スパイラル)の業績は売上で6%程度増加、営利では8~9%の増加となっています。堅調と言えば堅調ですが、コロナ禍でのニーズ高まりの影響を大きく取り込めた、とは言い難いかもしれません。

ただ2021年度の第4四半期単独で見ると情報資産プラットフォーム事業は大きく増収増益となっています。特にこの事業はストック型売上の性質を持っているはずですので、この勢いが2022年度も継続するのでは。。。?と疑問に思いますがまた後程2022年度業績の見通しは見ていきます。

 

2020年の11月には主力商品のSPIRALのver2を提供開始しています。第4四半期(12-2月)の業績好調の要因もこの辺の施策が上手くはまってきているのかもしれません。

2022年度以降の業績予想の前に同業他社との比較で割安度(PER)のチェックしてみます。

 

同業種内での割安度(PER)の比較

情報/通信セクターの各市場の平均PERを見てみます。

■情報・通信セクター 平均 PER情報 (参考情報)

※日本取引所グループ月次業界別平均PER(2021年3月)

東証1部平均 33.1
東証2部平均 31.7
マザーズ平均 247.7
JASDAQ平均 28.6

足元パイプドのPERは15~16倍程度ですので東証1部の同業界平均と比較しても大分割安です。

似たような業態の銘柄にさらに絞ってみます。

会社名 業態 PER 時価総額(億)

ショーケース情報・通信業

マーケティングSaaS(WEBサイト改善・最適化サービス「NaviCastシリーズ」、セキュリティサービス「ProTechシリーズ」本人認証・顔認証・オンライン認証) 220.9 80
エイジア 中堅企業向けにマーケティング促進のEメール配信を中心としたCRMアプリケーションソフト「WEBCASシリーズ」の企画・設計・開発・販売。製品ラインナップはメール配信システム「WEBCAS e-mail」、WEBアンケートシステム「WEBCAS formulator」、顧客管理システム、等 30.3 81

アイビーシー

システム情報管理・ ネットワーク性能監視ソフトウェア「System Answerシリーズ」(性能監視・情報監視、表示・解析・通知、監視サービス、分析・解析サービス) 28.6 58

あまりぴったり近い業種が見つかりませんが、PERや近い業態PERと比較しても依然割安の様には思えます。

 

2022年度の業績予想、次期中期経営計画に関し

主に2021年2月期本決算水資料などから読み解きます。

まず減益予想となっている2022年度の業績予想ですが、2021年度に関しては確かに持株会社の売却等で特別損益が発生したこともあり、純利益に関してはその要因が剥がれる事で減益になる事もある程度理解できますが、第4四半期の情報資産プラットフォーム事業(SPARAL)の業績好調やVer2の提供開始等で営業利益は増益予想でも良さそうですが。。。

決算動画では正確な見通しを立てる事が難しいという事もあり、今のところ堅めに見ている数字がこの程度の業績という事であって、少し含みのある説明でした。(実際2021年度第4四半期は大幅に業績が伸びている事も事前にはあまり予想出来なかった、との補足説明もありました)

更に増収予想ながらも減益となっている点も2021年度にはあまり積極的に進められなかった人材確保のため、新卒と中途の育成を進める事により人件費(管理費)の増加が見込まれることによる減益要因とのことです。

あくまで印象ですが結構堅めの数字を提示しているように感じましたのでまた期中での情報修正などが発表される可能性も大いにありそうです。(特に2022年度第1四半期の業績が継続して良ければ)

 

更に2023年までの中期経営計画も発表しています。

2022年度の予想と比べると売上で7%増、営利で20%程度の増加を目標にしている様なので、ある程度現実的な目標かと思います。時期中計の大枠の方針としては下記の通りです。

結構ざっくりしてますが、結局現在の主力事業SPIRALを軸にどこまで売上のアップセル拡大や水平方向へのサービスの拡充(横展開)につなげられるかが重要になってくるでしょう。具体的には中計資料内に記載されている下記の部分が今後どれだけ具体的に事業化及び収益貢献していくか、ですかね、、、

 

更に2021年度より開始した投資事業なども既存事業とのシナジーを生んでいくようになってくると面白いですが、、、

 

では参考にして頂けますと幸いです。Let’s be 経済的自由人!!