【株式銘柄分析】(株)ベネフィットジャパン【2021年3月期 第3四半期決算】

  • 2021年4月19日
  • 2021年5月5日
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本ページでは(株)ベネフィットジャパンの決算資料などを元に株式投資銘柄としての現状の価値、将来性等を分析していきます。あくまで個人的な分析になるので参考にするもしないも皆様次第です。

最新の決算は2021年2月10日発表の2021年3月期第3四半期決算になります。

会社業態及びビジネスモデル

企業概要 通信(NVNO)事業会社。複数の通信事業者から回線提供を受け一般顧客向けにモバイルWi-FiとSIMカード、コミュニケーションロボット端末販売等をパッケージ化した「ONLY SERVICE」を提供。モバイルデータ通信サービス販売は商業施設等の店頭を一時使用、顧客へFace to Faceにより活動を営む(会員数拡大による収益拡大のストック型課金モデル)。主力商品は「オンリーサービス」(SIMカード・格安スマホ・通信機器・デバイス・コンテンツ等のパッケージ化)。その他、天然水宅配サービス(子会社)はタンクに「無菌エアーシステム」採用、容器のワンウェア方式に特色。2017年コミュニケーションロボット「RoRoHon」の販売開始。2018年一般顧客向けに新電力サービス「ONLYでんき」の販売を開始。2020年据置型ホームWi-Fiルーター、スマートホームサービス提供開始。
取扱商品
・MVNO/ブランド「ONLY SERVICE」(モバイルWi-Fi、SIMカード、デバイス、コンテンツ、格安スマホ、コミュニケーションロボット)
・「ONLYMobile」(モバイルWi-Fi)、据置型ホームWi-Fiルーター、「ONLYROBO」(コミュニケーションロボット)
・「ONLYSIM」(SIMカード)、「ONLYスマホ」(格安スマホ)、「ONLY光」(光インターネット接続サービス)、「ONLYOPTION」(オプションサービス+コンテンツ)
・ウォーターサーバー(天然水宅配サービス)、ハウスベンダー(住宅設備機器、資材、建材)
企業URL
http://www.benefitjapan.co.jp/

※マネックス証券/銘柄カウンターページより抜粋

ベネフィットジャパンの事業別内容の下記のスライドが非常に分かりやすいです。(2020年3月期決算資料からの抜粋)

全体の約6~6.5割がOnly Mobile事業(商品)由来となってますね。このほとんどのサービスがモバイルWi-fiのレンタル料収入となっているようです。

ニーズに合わせて幾つかのデータ容量等が選べるプランやそこにオプションで様々なサービスが追加できるようです。(上記サービスを提供するOnly Serviceのサイトへ

ちなみにオプションプランはこんな感じです。例えばクラウドでのデータバックアップだった、セキュリティ、破損時の保険等の様なものですね。まぁ正直これはあまりデジタル機器に詳しくない人をターゲットにしている情弱ビジネスに近い感じですね。(言い方悪いですが)

 

後はSIMフリー端末向けのSIMカードの月額サービスや少し変わったRoBoHoNという音声やテキストを認識可能なコミュニケーションロボットの様なサービスを提供しています。アレクサとかに近いサービスの様に思えますがより細かい機能も付与されているようです。

 

これまでは順調に業績を伸ばしてきているベネフィットジャパンでしたが、ご存じの通り大手3社のキャリアが格安プランを発表したり、楽天が新規参入しており、通信料金は今後益々価格競争が厳しくなっていきます。今後は単純なWifi-ルーターの販売業のみではジリ貧になっていく可能性が高そうですが、、、

もう少し詳細を見ていきましょう。

 

株式基本指標

私が銘柄のスクリーニングを行う上で重要視している指標を並べてみます。

基本指標

2021/4/15時点の数値

指標

数値

市場

マザーズ⇒東証1部

上場年

2016年03月24日⇒2018年

株価 1,951円
PER(予) 14.0
PBR(予) 2.34
ROE 19.38%
ROA 11.43%
予想EPS

139.6

自己資本比率 54.9%
発行株式数 5.9(百万)株
配当利回り 0.41%
配当性向 6.3%
現金同等物 1,159(百万)円 / 2021年3月期 第3四半期決算
有利子負債 1,866(百万)円 / 2021年3月期 第3四半期決算
利益余剰金 4,070(百万)円 / 2021年3月期 第3四半期決算

有利子負債はありますが、現金の1.5倍程度ですし、2020年3月度の純利益から見ても749(百万円)、3倍弱程度ですので過剰に気にするレベルでは無いかと思われます。(純利益の5倍以内くらいであればそこまで深刻ではない)

ただ少し気を付けなければいけないのはこの会社のビジネスモデルがルーター等を割賦販売している事からキャッシュフローが非常に悪い(後で遅れてお金が分割で入ってくるので)という点です。下記CFのグラフを見てもわかる通り営業キャッシュフローがほぼゼロです。 おそらく売り上げが増えれば増えるほどこの傾向が強くなります。

つまりある程度借入金に頼って常に運転資金としてキャッシュを確保しておく必要があるので、一度業績が悪化し始めると一気に逆回転し始める可能性はあるかもしれません。

 

独自バリュエーションチェック指標

「1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本」を参考に行う将来のROEや配当利回りを参考にした手法です。これで購入銘柄を決めるわけでは無いのですが、参考にしています。

こちらの各指標を使ったバリューチェックの具体的方法はこちらで解説しているので、それぞれの指標を見ていく背景説明は省きます。(詳しくは別記事で解説しています。)

経年営業利益率

2021年度3月期予想

13%
2020年度3月期 15%
2019年度3月期 14%
2018年度3月期 15%
2017年度3月期 16%
その他基本的指標 備考/目標基準
配当性向

6.3%

≧50%
増収歴(純利) ≧4年
中期経営目標 会員数目標などの記載はあり
20年後もサービスが継続しているか? 〇/△/× で✖は投資NG
7年後の株価予想 4.8倍 ⑦の数字を市場平均利回り1.6%(2018年)で割る

こちらのバリュエーションチェックの手法を用いた場合、長期的(5~7年)に見た株価上昇ポテンシャルは4.8倍程度となっております。

営業利益率も15%前後と高く、ROEも20%程度とかなり高いです。増収増益を続けている事あり一見堅調に見えますがやはり将来の通信業界の料金競争激化を予想して中々期待度が高まり辛い環境にあるようには思えますね。。。

 

株価と業績の推移

経年の業績推移と株価の関係

↓マネックス証券/銘柄スカウターページから抜粋

↓ここ数年の株価の動きです。

 

業績は順調に右肩上がりです。特に売り上げは4期連続で20%程度の増収を続けており中々の成長性かと思います。収益面では少しばらつきがありますが投資や広告費などの関係で抑えられている年もあるのかと思います。

更に本年度も↓の通り第3四半期までの累計業績は引き続き好調です。既に進捗率は収益面では90%程度で、ほぼ今期の業績予想達成は堅そうです。おそらく昨年比で20%前後upとなるでしょう。

直近決算 2/10日発表の2021年8月期第2四半期決算
金額(百万円) 進捗率 対前年比
売上 7,247 77.8% +26.9%
営利 1,064 86.0% +19.4%
経常 1,092 86.5% +23.2%
純利 748 90.7% +25.7%

 

↓の四半期ごとの単独の業績推移を見ていっても特にこの直近の第3四半期での伸びは非常に大きくなっています。

 

この堅調な増収増益の背景にあるのは底堅い会員登録数の増加にありそうです。その背景としてあるのはコロナ禍による新しい生活様式への通信需要増が棋院しています。

下記は実際の2021年度上半期までのサービス利用者の総会員数の推移です。右肩上がりで増加が見られます。

更に足元の第3四半期時点ので会員総数は更に伸びています。

 

この結果、2021年度上半期までのデータになりますがストック型売上は堅調に伸びており、安定した収益体制が確立出来ていると言えそうです。

 

さてちなみに同業他社との現在の株価(PER)を比較するとどうでしょうか?

 

同業種内での割安度(PER)の比較

主な通信プロバイダサービスを提供している他銘柄と比較してみます。

会社名 業態 PER 時価総額(億)
USEN−NEXT HOLDINGS 通信(法人向けICTソリューション「USEN GATE 02」、法人向け・個人向けインターネット回線「USEN 1光」、個人向けMVNOサービス「U-mobile」) 17.9 1,343
インターネットイニシアティブ ネットワーク(インターネットアクセス、VPN・リモートアクセス、WAN、ファイアウォール、クラウドエクスチェンジ、SD-LAN、法人向け・個人向けモバイル) 30.7 2,414
ビジョン
・海外渡航者向けサービス「グローバルWiFi」(パケット定額制レンタルサービス)・訪日外国人向けサービス「NINJA WiFi」、日本国内向けサービス(国内用WiFiルーターレンタル)
187.4 478
フリービット モバイルサービス(スマートフォン「トーンモバイル」、SIM、法人・個人向けインターネット接続関連サービス・モバイル通信サービス) 28.2 982
ワイヤレスゲート
・モバイルインターネットサービス「ワイヤレスゲートWi-Fi+WiMAX2+」「ワイヤレスゲートSIM」・公衆無線LANサービス(高速インターネット接続サービス「ワイヤレスゲートWi-Fi」)・オプションサービス(電話リモートサービス、スマート留守電)、レンタルWi-Fiサービス「モバイルレンタルWi-Fi」
86.8 48

NTTドコモや、KDDI、ソフトバンクとは少々市場が違い、上記の会社群がサービスとしては近いと思われます。ベネフィットジャパンのPERは14倍程度なのである程度割安な水準とも言えそうです。

また今期の業績は上振れする可能性が現状高く、そうなるとEPSが切りあがるのでPERは更に下落する事が予想され、買い圧力が高まるかもしれませんね。

 

直近の業績詳細・将来展望など

もう少し直近の状況や将来展望を細かく見ていってみます。

主に2021年3月期第3四半期の決算短信第2四半期決算説明資料から見ていきます。

まず市場全体動向としてはまだまだ伸びしろの大きな市場であると分析されています。確かに今後は単身世代の増加などによる固定回線がモバイル回線に移り変わっていく余地はまだまだありそうです。

ただ今後は大手キャリアの大幅な通信料の値下げにより、ユーザーはモバイルWifiをわざわざ持たない、という選択肢も増えてくるでしょうし、水った意味での価格競争激化が予想されます。

そんな市場環境の中での対抗策として今後注目していきたいのはコミュニケーションロボットへの注力でしょうか。

 

実際の2021年度上半期までの会員登録数は順調に増加してきており、まだまだ全体売上から見た際の貢献度は10~15%程度だと思われますが、今後このペースで拡大していくと数年後には大きな収益柱となっている可能性もあります。今後の伸び率にも要注目です。

では参考にして頂けますと幸いです。Let’s 経済的自由人!!