【銘柄分析】(株)ソフトクリエイトホールディングス【2021年3月期 第3四半期決算】

  • 2021年4月4日
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本ページでは(株)ソフトクリエイトホールディングスの決算資料などを元に株式投資銘柄としての現状の価値、将来性等を分析していきます。あくまで個人的な分析になるので参考にするもしないも皆様次第です。

最新の決算は2021年2月2日発表の2021年3月期第3四半期決算になります。

 

会社業態及びビジネスモデル

企業概要 ITソフトサービス会社。ソフトクリエイト(インテグレーション)、ecbeing(ECサイト構築パッケージシステム)、エイトレッド(ワークフロー製品)を中核とするソフトウェア・サービスグループ。ECソリューション(ECサイト構築ソフト「ecbeing」販売、カスタマイズ・データセンターにおけるサイト運用・監視、リスティング広告・SEO対策等)、システムインテグレーション(ワークフロー製品「X-point」、セキュリティ製品、受託開発・ネットワーク構築)、物品販売(IT機器販売・プロダクト販売・サポート)を展開。セキュリティ関連では不正接続PC検知・排除システム「L2Blocker」を販売。連結子会社のエイトレッド<3969>はマザーズ上場。2013年日本ユニシス<8056>と業務資本提携。2019年子会社ecbeingがオプトとマーケティング領域で業務提携。2020年「テレワークチャンネル」サイト運営開始。
取扱商品
・ECソリューション(ECサイト構築パッケージ「ecbeing」、ホスティングサービス、プロモーション)
・システムインテグレーション(ネットワーク構築、クラウドサービス、ワークフロー製品「X-point」「AgileWorks」、セキュリティ「L2Blocker」)
・物品販売(パソコン、サーバ、IT機器、市販パッケージソフトウェア)
企業URL
http://www.softcreate-holdings.co.jp/

※マネックス証券/銘柄カウンターページより抜粋

まず事業の全体概要ですが大きく3つのセグメントに分かれています。(説明文はHP抜粋)

■ECソリューション事業

ECソリューション事業は、ECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売、カスタマイズ及びデータセンターでのホスティングサービスの提供に加えて、プロモーション等の付加価値サービスを提供し、トータル的なECソリューションを提供しております。

こちらのサービスはECサイト構築が可能なサービスとなっておりこういったサービスは昨今かなり増えていますがそれぞれのサービスごとに差があるようです、こちらのページで詳しく解説されていますので興味のある方はどうぞ。

ecbeingは1,300サイト以上に採用されており、料金体系の詳細は明かされていませんが初期導入費用と月額利用費+(商品売買の際の決済料金?)などが収益源になっていると考えられストック型のサブスクリションモデルだと考えられます。

■システムインテグレーション事業

システムインテグレーション事業は、当社グループが開発した3つのソフトウエアプロダクト(「X-point」、「AgileWorks」、「L2Blocker」)の販売、ネットワーク構築、クラウドサービスを提供しております。

「X-point」、「AgileWorks」は社内業務を飛躍的に効率化するワークフロー製品であり、X-point Cloudは、紙の書類を扱うのと同じような「直感的な操作」を実現したワークフローシステム、AgileWorks(アジャイルワークス)は、複雑かつ高度な業務にも対応する標準機能と、優れた拡張性を持つワークフローシステムです。

「L2Blocker」は社内ネットワークへの不正接続を検知・遮断するアプライアンス型のセキュリティシステムです。

ワークフロー=業務手続きの電子化

ワークフローとは、一般的には「業務の流れ、もしくは流れを図式化したもの」です。
そして、「ワークフローシステム」は「それらの業務手続きの電子化」のことを指します。

ワークフローシステム(以下、ワークフロー)は、業務手続きを電子化することによって、これまでかかっていた業務負担を大幅に軽減します。「稟議システム」や「電子決裁システム」と呼ばれるケースもあります。昨今では、更新履歴の管理で改ざんの防止や早期の不正発見を目的としたワークフロー導入も進んでいます。

業務改善だけではどうしても削減できない各種申請や稟議などの「組織として必要な業務」を、
電子化によってスムーズかつスピーディに対応できるようにする仕組み、それがワークフローです。

■物品販売事業

物品販売事業は、法人顧客向けにパソコン及びサーバー等のIT機器の販売、市販パッケージソフトウエアを提供しております。

細かい事業ごとの売上/利益構成比は下記の通りです。売上ではECソリューションが牽引していますが利益面ではシステムインテグレーション事業が一番大きいですね。

ではもう少し詳細を見ていきましょう。

 

 

株式基本指標

私が銘柄のスクリーニングを行う上で重要視している指標を並べてみます。

基本指標

2021/4/2時点の数値

指標

数値

市場

東証二部⇒東証一部

上場年

2008年12月⇒2011年3月

株価 2,623円
PER(予) 20.5
PBR(予) 2.87
ROE 15.14%
ROA 8.77%
EPS

127.8

自己資本比率 57.0%
発行株式数 13.04(百万)株
配当利回り 1.14%
配当性向 18.2%
現金同等物 6,987(百万)円 / 2021年3月期 第3四半期決算
有利子負債 0(百万)円 / 2021年3月期 第3四半期決算
利益余剰金 8,614(百万)円 / 2021年3月期 第3四半期決算

完全無借金経営で更に現金が負債総額を上回っている状態ですので極めて健全な財務状態と言えそうです。

 

独自バリュエーションチェック指標

「1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本」を参考に行う将来のROEや配当利回りを参考にした手法です。これで購入銘柄を決めるわけでは無いのですが、参考にしています。

こちらの各指標を使ったバリューチェックの具体的方法はこちらで解説しているので、それぞれの指標を見ていく背景説明は省きます。(詳しくは別記事で解説しています。)

経年営業利益率

2021年3月期予想

12%
2020年3月期 10%
2019年度3月期 10%
2018年度3月期 11%
2017年度3月期 11%
その他基本的指標 備考/目標基準
配当性向

18.2%

≧50%
増収歴(純利) ≧4年
中期経営目標 × 中計目標は見つからず
20年後もサービスが継続しているか? 〇/△/× で✖は投資NG
7年後の株価予想 3.5倍 ⑦の数字を市場平均利回り1.6%(2018年)で割る

こちらのバリュエーションチェックの手法を用いた場合、長期的(5~7年)に見た株価上昇ポテンシャルは3.5倍程度とかなり期待度の高い数字になります。

 

株価と直近業績の関係性

経年の業績推移と株価の関係

↓マネックス証券/銘柄スカウターページから抜粋

↓ここ数年の株価の動きです。

ここ数年はEC需要の拡大の流れに乗って業績は堅調に推移している印象です、株価のピークは2020年10月末の4,575円で、この際の予想PER36倍程度でしたがその後は大きく急落しています。

ただ業績面では特に足元のコロナ禍でも影響受けずにQ3までの進捗率は利益面では90%を超えており、ほぼ今年度の予想数値の達成は確実と思われます。

直近決算 2/22日発表の2021年3月期第3四半期決算
金額(百万円) 進捗率 対前年比
売上 17,531 76.3% 1.3%
営利 2,632 94.9% 38.2%
経常 2,658 92.8% 28.0%
純利 1,528 91.6% 22.2%

ただ、Q4は例年、他Qと比較すると利益面では落ち込むようです。

とは言え、予想数値の達成はかなり堅そうです。おそらく2021年度3月のEPSは予想値の127.8円から上振れする可能性が高いかと思われ、現状のPER(20.5倍)は更に割安な水準(17~20倍の間くらい?)になる可能性が高そうです。

同業他社との割安度の比較もしてみます。

同業種内での割安度(PER)の比較

eコマースシステムのサービスを提供している会社と比較してみます。

会社名 業態 PER 時価総額(億)
BASE Eコマースソフト会社。Eコマースプラットフォーム「BASE」 赤字 1,909
インターファクトリー ECプラットフォーム会社。豊富な標準機能とカスタマイズであらゆるECサイト構築に対応可能なクラウド型ECプラットフォーム「ebisumart」のシステム受託開発と運用保守サービス 84.5 115
Eストアー ECサイト支援会社。EC通販システム(集客・販売・運営のASP・カートシステム「ショップサーブ」)、マーケティング(コンサル、ツール提供、運営代行、広告) 19.4 135
いつも ECビジネス支援会社。ブランドECサイト、Amazon・楽天・PAYPAYモール、海外モール等のECプラットフォームでのビジネスをサポート。 51.5 245
コマースOneホールディングス ECプラットフォーム会社。ECサイト運営支援サービスをSaaS形式にて提供するECプラットフォーム事業を国内中堅・中小ECサイト運営企業向けに提供。 62.0 198

ECサイトの構築の支援型サービスとしてはBASEやインターファクトリーといった会社が近いかもしれません。いずれにしてもこの業界はコロナ禍でEC需要が加速したことからもかなり割高な株価になっているようです。

ソフトクリエイトホールディングスも同類のサービスを主力で手掛けており、業績も堅調に推移しているのでPER20倍程度というのはかなり割安の様に感じます。

ただ実際今回この銘柄を分析していて感じたのは株主様に提供されている対外的な資料が非常に少ない、、、といういうコトです。決算説明資料(プレゼン資料)が全く無いんですよね、、、やはり決算短信内や有価証券報告書だけの情報だとかなり断片的ですし、株主対策が不足していることもこの銘柄が過小評価されている要因なのではないかと個人的には少し感じています。

 

直近の業績動向

では直近の2021年3月期第3四半期決算の内容をもう少し掘り下げてみます。

既に記載の通り、累計の結果は下記の通りでかなり好調と言えるでしょう。既に掲載している4半期毎の業績を見ても特に収益面(営利~純利)までの伸びが著しいですね。

直近決算 2/22日発表の2021年3月期第3四半期決算
金額(百万円) 進捗率 対前年比
売上 17,531 76.3% 1.3%
営利 2,632 94.9% 38.2%
経常 2,658 92.8% 28.0%
純利 1,528 91.6% 22.2%

 

主力事業である「ecbeing」の業績がかなり大きく伸びており、コロナ禍でも追い風を受けていることがよくわかります。このEC構築サービスは暫くは右肩上がりで伸びていく可能性が高いと言えそうです。

逆にシステムインテグレーション事業は増収ながらも減益となっています。販管費等の増大が影響かとかと思われますが詳細は不明です。

上述の通り売上は微増なのですが販管費がむしろ減っており、収益面での改善に貢献しています。コロナ禍で様々なコストが削減できたというのも大きいかと思いますが、この手のストック型ビジネスでは一度損益分岐点を超えるとコストはほぼ変わらず売上の増加分がそのまま利益に繋がる性質なので、利益の伸びが非常に大きくなっているとも考えられます。

 

また投資活動もここ数年は比較的活発に行っており、しっかりと将来への種まきも行っていると思われます。

やはりその内容等をもっと外部に発信するようにしてほしいものですが、、、それだけで大分投資家からの評価も変わるような気がします。

では参考にして頂けますと幸いです。Let’s 経済的自由人!!