【銘柄分析参考書籍】エナフン流株式投資の書籍【2冊】

私の投資術ですが複数の書籍から自分なりに気に入った分析手法を抜粋してミックスする、という方法です。

”賢者は歴史に学ぶ 愚者は経験に学ぶ” という格言がありますがこれまでの私は完全に愚者に属しており自分の経験で何とかしようとしていました。

天才ならいざ知らず、私の様な凡人が上手くいくはずもなく、先人、成功者の知恵を拝借しようと決めました。

その中でも最も自分の境遇と性格、考え方とマッチし深く参考にしているのがこちらの2つの書籍です。

こちらの2冊の書籍はサラリーマン投資家として過去10~15年程度で株式に投資による資産運用で資産を1,000万円程度から数億円まで伸ばした奥山月仁さんの投資に対する考え方や具体的な銘柄選択の方法論が幅広く書かれています。

私のイメージですが“①普通の人”だから勝てる エナフン流株式投資術”の方は投資に対する考え方や投資と共に生きる人生の見え方から投資方法の概論的な事を広めに学ぶことが出来“②普通の人”でも株で1億円! エナフン流VE投資法”の方でより方法論を深堀出来る、といったところでしょうか。

個人的には①⇒②の順で読むことをお勧めしますが、初歩的な投資に関する考え方や知識が既に身についている方は②から読んでも問題無いと思います。ただ今の投資スタイルで中々成果が出ない、やり方を変えたい、と思われている方々は①も読んでみるべきかと思います。

そして多くのサラーリマン投資家にとって抑えておきたい心構えやポイントがしっかりと書かれているように思えます。

巷には株で何億円儲けた!と銘打った書籍は溢れていますがそのどれもはギャンブル的要素が強く、そこまでリスクを冒せない、冒したくない、という安定志向のサラリーマン投資家には中々実践し辛い、もしくは具体的にどう実践すればよくわからない、といった内容のものが多い気がします。

エナフン先生の書かれている書籍には株価は長期的(3~5年程度の単位)で見ればファンダメンタル(各企業の経年での業績や財務や資産の状態)な要因によって決定される、といった考え方を基本とし、短期的な株価の動きはノイズでしかなく、過剰に気にするべきではない、と謳っています。

この考え方はウォーレンバフェットやピーターリンチといった世界的有名投資家の考えを深く踏襲しており、私も含めた天才ではない凡庸な多くの”普通の人々”である投資家が目指すべきスタイルだと思っています。

ではこの2冊のポイントをそれぞれ簡単に紹介していきます。

 

成長/割安株をターゲットに

成長株への投資とは業績の拡大が将来的に期待できる銘柄を探すスタイル、この場合少なくとも3~5年はその銘柄を保有し続ける覚悟が必要で保有期間中には幾度となく10%以上の下落タイミングが訪れる。また短期トレーダーにありがちな損切りに関しても少なくともその銘柄の成長性が予測できなくなるまでは実施すべきでない、と勧めています。

また、割安株への投資とはその企業が本来持つ実力に対して現在の株価が著しく割安で放置されている場合、その株を長期で保有し続ければ数年以内に市場がそのギャップに気づき株価がその企業の実力に見合った水準まで適正化される、というものです。

この成長株と割安株は各々個別に存在する場合も両立する場合もあるが、成長性の高い企業(少なくても毎年数10%の成長実績がある銘柄)が且つ割安に放置されているケースというのは殆ど無く、もし見つかれば非常にラッキーではあるが、エナフン流ではその理想に近い状態の銘柄を根気強く探すことを日々行う事を推奨しています。ここで生じる割安さとバリュー(割安)と定義しています。

そして具体的には下記の様な状態にある銘柄を成長/割安株であると見なします。

※書籍内の表を抜粋

①業績拡大に伴うバリュー拡大 ②株価下落に伴うバリュー拡大 ③業績拡大と株価下落の同時進行 ④株価上昇以上の業績拡大 ⑤業績悪化以上の株価下落
業績
株価
バリュー ×

実際に株式投資を始めると何度も経験する事だが、業績が拡大しているのに株価が全く反応しなかったりひどいときは下がる事さえある。(その理由は割愛するので興味のある方は本書へ)

成長/バリュー投資家が狙うのはそんな合理的でない動きをしたタイミングになる。例えばPER(株価収益率が14倍程度だが成長率が15~20%を毎年記録していて、直近の決算でも同様の成長率が実績として出て来期予想もその水準が期待される、という企業があったとします。

※ちなみに東証1部企業の平均PERは15~20倍程度でありそれを下回ると一般的にはやや割安だとPER平均は業界によっても大きく異なるのであくまで例として14倍を使っている

ただその発表直後に株価がPERが12倍程度まで下がったとする。こうなると上記表の④の様な状態が生まれており、ここが仕込みのチャンスとなる。通常で考えればこのくらい安定した成長を続ける企業であればPER20倍程度で評価されても全くおかしくないし、更に将来も安定的に成長を続けるのあればその分利益の拡大に応じて株価は更に上昇していく可能性が高いわけです。

そうなると例えば3年後には成長性(15~20%/年)と割安さの修正(PER12倍⇒20倍程度)で足元の株価から成長性による株価伸長=1.5倍程度 × 割安さの修正による株価伸長=1.6倍程度 の掛け算で1.6×1.6の2.5倍以上の株価アップが見込める。 という理屈です。

もちろんこの3年以内にこの計算式より早く株価が2.5倍以上になる事もあるし、更に時間を要する場合もあるのでその時は誰にも予測できない。よってある程度長期で銘柄を保持して、日々の小さなUp/Downには目をつむりながら2~3倍高を数年単位で狙っていきましょう、という事になります。

本書籍の作者である奥山さんもこの成長株/割安株への投資で10倍高(テンバガー)銘柄を幾つか発掘して資産を大きく伸ばす要因となっています。

 

バリュー(割安)投資の課題

バリュー投資は「本質的価値に比べて安く買う」ので。正しく実施出来ればリスクを抑えて安定したリターンを確保できるのだが、「安く買ったがいつまでも上がらない」、「一見割安だがビジネスモデルなどに構造的な問題を抱えている等で実はかなり割高だった」、という事態が起こりうる、と話しています。

そもそもこの本質的価値をいかに正確に見抜くのか、という点が課題となりこの精度によってリターンが大きく変わってくるのでこればかりは勉強しながら経験を積むしかない。(つまり一朝一夕に上手くいくような簡単な世界ではない、という事)

ただ決して血のにじむような努力が必要なのか、と言われると決してそんなことは無い、と筆者の奥山さんは話しています。本書内では運転免許を取得するくらいの体系的学習と実践は必要だろうと、と書かれています。

ただ個人的感覚では運転免許は少し言いすぎかな、と思います。ただ大学受験より大変か、と言われれば決してそんな事は無い気もします。TOEICを400点から600~700点に上げるくらいの感覚かな、と個人的には思います。更にその下地を活かしてどんどん実践を積みながら徐々に英語が喋れるようになる、といった感覚と近いかな、と思います。

慣れればそこまで大変では無いですが、慣れるまでは何でも大変なものです。

 

成長株/割安株の見つけ方

では具体的にどうやってこういった銘柄を見つけるのか?

筆者である奥山さんは”自身の生活圏の中”から”と”四季報”を使って探す事を推奨しています。

自身の生活圏の中から探す

例えば私の実体験からお話すると、最たる例はAMAZONだと思っています。元々面倒くさがりの私は2010年台初頭頃からAmazonの存在を知り結構定期的に利用していました。その時から、”何て便利なサービスなんだ!!”といつも勝手に感激していたのです。

その際は株式投資なんぞには殆ど興味もなく、Amazon株を買おうなんて微塵も思いませんでしたが今のAmazonの時価増額は世界で5本指に入っており、例えばもし2012年にAmazon株を購入して今まで保持してれば、、、

2010年初頭のAmazonの時価総額は1,000億ドル程度でした。それがどうでしょう?2021年3月現在は1兆5,000億ドル程度まで拡大しています、つまり10~15倍程度にまで成長しているわけです。あの時少しでも株に興味を持ってればな、、、と今となっては思います。

奥山さんも似たような経験則を実際に持っており、例えば”かつや”を展開するアークランドサービスホールディングス株式会社の例等を書籍内で紹介しています。普段の生活圏で何だかよくこのお店みかけるな、、、と感じ始めてから業績分析を行い、実際に回りが気づいてない段階で投資を行う事でその後数年で10倍高の銘柄に成長しているのです。

こうした普段の生活の中にも多くのヒントが隠されており常にそういった世の中の動きにアンテナを張っておけば難しい分析などなしにお宝銘柄が見つけらるというのは結構入り色な書籍にも書いてある事ですので、実際にそうなのでしょう。

四季報を使って探す

上記の生活圏から探す方法はどちらかというと、偶然の産物に近いものがありますが(勿論アンテナを普段から張っていればこその偶然ですが)、反対に四季報を使って探す方法では自らポテンシャルのある銘柄を探し出すことが出来ます。

ただし、、、四季報に掲載される企業数は約4,000社以上、、正直1社1社をの情報を読み込む事は容易ではありませんし、実際に読んでいると段々同じに見えてくるか、一定の条件満たしていればどれもポテンシャルがあるように感じ、線引きするのが非常に難しくなります。

四季報の銘柄別ページのサンプル

 

※四季報の見方

①右PER・PBRとチャート左下の業績推移を同時に見るイメージ、業績が安定的に成長していれば成長株の候補とみなし、更にPERが割安であればお宝銘柄の可能性あり。ただPERは絶対値で判断せず業界の特性等も考慮する

②上の①で注目を引いた銘柄はざくっと企業名と事業内容に目を通す、全くわけのわからない内容でなければとりあえずOK(ビジネス内容のざっくりしたイメージが持てればOK)

③∼④更に時価総額で企業規模や自己資本比率である程度の財務健全性、ROEやROA、キャッシュフロー、配当利回り等にも目を通し、有望に感じれば候補として残す

ざっくり上記の様な流れをひたすら繰り返します。4,000社以上掲載のある四季報は慣れないとかなり時間がかかりますので、最初は興味のある業界や流し見くらいの感覚でOK。しっかり読み込んでもどこかで集中力切れて見落とす銘柄は出てしまうので、あんまり気にせず自分の目に留まった銘柄だけピックアップしましょう。

証券会社のスクリーン機能で探す

こちらは四季報なんぞ読めるか!という方にお勧めです。特にマネックス証券の10年スクリーニング機能は細かい条件を設定しての検索が可能なので、個人的にはおススメ。

ただこの方法はあくまで条件に完全一致した銘柄しか検出できず、網羅的に探したりあまり全体的な相場観は養えないのでやはり手間はかかるが四季報と併用する事で更に抜け漏れがなくなる補助的な使い方がいいかもしれません。

↓こんな感じで色々な条件を設定して検索できます。

 

銘柄の最終選別

上記の工程である程度銘柄をスクリーニングすると恐らく数十~下手すると100を超える銘柄が候補として上がることになるでしょう。

これを有望な順や自分の興味度合いが高い順等なんでもいいので財務諸表、ビジネスモデル、過去の業績等を自分なりに分析していく作業に入ることになります。

筆者の奥山先生はここでのエクセル等に過去数年の4半期毎の業績推移を打ち出して分析していく、、、といった手法を推奨されています。

ただ、、、、、実際にやってみると分かりますがこの作業を数十社分やることはかなり大変です。勿論その先の栄光を知る方々からすれば辛い作業ではないかもしれませんが、まだ投資を本格的に始めたばかりのビギナー~中級クラスくらいの方々には相当ハードなはず。。。私もそうでした。

そんな時に分析にお勧めなのはマネックス証券の「銘柄スカウター機能」です。

四半期ごとの業績や進捗率等、必要な情報がほぼ網羅されているのでここの情報を活用して数十~100以上の候補から更に候補を絞る作業に入ります。

銘柄分析で見るべきポイント

まずは年単位の業績推移を確認

安定的に増収増益を続けていればベスト、単年度くらいの減収や現役は何か特殊要因である可能性が高いのであまり気にしなくていいでしょう。

↓は世界のTOYOTAをマネックス証券の銘柄スカウターで見た経年業績です。(あくまで例で出しているだけでこの業績だけ見るとそこまで魅力的ではありませんね)

 

年単位での業績推移が良さそうであれば直近の4半期別の業績推移も確認

単年度の直近の予想数字はあくまで予想で下方修正が出されていない限りはそのままなので、足元の業績で異常が起こっていないか確認するためです。また特定の期間(例えばクリスマス商戦が含まれる4半期など)に収益が集中する企業もあるのでそういった傾向も確認できます。

↓マネックス証券の銘柄スカウターでは4半期別業績推移も全部見れちゃいます。

 

上記業績は問題無さそうであれば決算短信資料などから長期投資に相応しい=財務状態に問題が無いかを確認してみます。

ここで見るポイントは主に現金同等物、有利子負債、くらいの情報でとりあえずは問題無いでしょう。現金が有利子負債を上回っていれば基本的には大きな問題は無いはずです。あとは配当性向や過去の増配履歴、等も余裕があればチェックしましょう。配当利回りは2.5%を超えていればそれなりに魅力的な水準と言えると思います。(逆に4~5%とかになってくるとほぼ成長性の低い銘柄が多くなるので株価自体が右肩下がりになっていくリスクが高まると思います。

キャッシュフローも見てみて営業キャッシュフローがプラスであれば基本的に本業が上手くいっている証拠です。営業CF-投資CFがプラスであればなおいいですが、投資を拡大している成長性の高い企業などはマイナスになっているケースも多いので、会社の成長段階を見極めて判断しましょう。この情報もマネックス証券銘柄スカウター機能上に分かりやすく載ってます。

もっと細かい解説を読みたい方は書籍を読んでみてください。

 

割安さを確かめてみます

同業界や同業他社のPERを比較してみます。それらと比較して割安であれば更にお宝に近づいた可能性があります。

お馴染みマネックス証券の業種別ページを見たり、ヤフー株価の「この銘柄を見た人ははこんな銘柄も見ています」で表示される銘柄だったり、ネットで「会社名 競合」とか「○○業界 会社」とか色々調べてみると結構出てきます。この辺はエクセルなどに纏めて比較できるようにしておくといいです。少し面倒ですがこの一手間が結構大事だったりします。

↓マネックス証券銘柄スカウター内のページ

↓ヤフーのリアルタイム株価ページ

 

 

⑤最後にビジネスモデルの分析です。

利益率等も見てみるといいでしょう。利益率が高い=価格競争に巻き込まれていないので、競合に対して強い優位性があるビジネスモデルだったり、参入障壁が極めて高いモデルであったり、特異的な技術を有していたり、と何か理由があることが多いです。

これも何とマネックス証券で経年の利益率が見れます。

ビジネスモデルに関しては会社HPもですが、決算説明資料に結構分かりやすくスライドで掲載している所も多いです。逆にその辺の情報を見てもあまりしっくりこない、情報が少ない、といった会社はあまり株主に対する情報提供に積極的でなかったり、少し不親切な可能性もあるので、十分に理解出来て成長が確信できるビジネスモデルで無いのであれば避けた方が無難かもしれません。

(例)ブリッジインターナショナルという会社の決算説明資料内のビジネスモデルに関するスライドです、非常に分かりやすいです。

 

PERをどう使うか?

PER(株価収益率)とは銘柄選択の参考となる重要な指標でPERは結局業績予想から逆算された暫定の数字でしかなく、業績次第でその数字が割高にも割安にもなります。

ただ長い目で見ると東証1部上場企業の平均PERは大体15倍程度に落ち着いていますので、これは本質的価値に近い、として一つの指標として頭に入れておくといいでしょう。

ただ例えば建設、石油、石炭、鉄鋼、銀行などの業界平均PERは10倍を割っています。それだけ先の成長性が期待できない、若しくはリスクが大きいと見なされている、という事です。実際に銘柄を探すと分かりますが、この辺の業界の銘柄は割安に見える水準がゴロゴロあります。

ただ「割安なまま株価が全く上がらない」という状態に陥りやすく、しっかりビジネスモデルと将来性の分析が必要です。もし成長が続けばいつか必ず株価もそれに追いついていくはずですので。

業界によっても平均PERの水準は異なりますし、発表されている予想PERが果たして正確なのか?割高若しくは割安になりえるのか?という点を自分で考え、判断する事が重要になってきます。

本書籍内には下記の様な表が掲載されています。

先行き/自信 かなり自信あり 自信あり 普通 不安/自信なし
急成長が期待(EPS成長は20%以上) PEGレシオで算出 少額投資で様子見
かなり明るい成長性が期待(EPS成長は10~20%程度) 20倍 17.5倍 16倍
明るい成長性が期待(EPS成長は0~10%程度) 15倍 14倍 13倍 投資対象外
普通(EPS成長は0%前後以下) 投資対象外

 

こちらの表は予想される成長性と予想PERから判断してその水準か割安かどうかの基準とする早見表の様なものです。それぞれの成長性見通しに自分なりに自信があり、且つ記載のあるマトリックスのPERの水準以下なのであれば買う価値あり、といったような見方です。

ちなみにPEGレシオとは成長率÷PERが1以上なら割高、1以下なら割安、といった考え方ですが、とりあえずあまり気にしなくていいかと。正直成長率が20%を超えていてPERが20倍以下の銘柄なんぞ、ほぼ見つけた事はありません。。。

詳細は割愛するので詳しく知りたい方は是非エナフン流VE投資術の書籍を手に取って読んでみてください。

まぁこの書いてある内容が簡単に実践出来れば苦労はしないですけど。私もまだまだ道半ばですが、様々な銘柄の分析を行いながら段々感覚を養っていくしかないですね。

 

 

 

成長/割安株投資への心構え

必ず数年以内に2倍高以上を狙える銘柄のみを狙う

例えば年率10%成長が見込める銘柄がPER10倍であったとします。

この銘柄を4年保有すると、1.1×1.1×1.1×1.1=1.46倍高が業績の成長によって見込める。またこのくらい安定的に成長が見込める銘柄は10倍で放置されているのは評価が低すぎます。少なくとも15倍くらいまでは評価されてもいいんではないか?という事で割安さの解消(10⇒15で1.5倍)両方合わせて1.46×1.5=2.2倍程度が狙える、という理屈のもと投資を実施すべきである、という事になります。

そして成果が出るまでには3~5年が保有する覚悟が必要となります。

5~10銘柄程度に集中投資する

1-2銘柄だと少なすぎますし、実際に天才以外はそこまでの集中投資はリスクが高すぎる様に思えます。必ず分析が的外れに終わるケースも出てくるので、資金の多可に合わせて5~10銘柄くらいに分散投資を行う事がいい、と推奨されており、実際に私もそう感じます。

この銘柄数であれば購入後も追跡し易いですし、何か変化が生じた際にもすぐ動きが取れます。これ以上の銘柄数になると仮に5倍~10倍高の銘柄が現れてもその効果が薄れてしまいます。(マイナスの影響も薄まりますが)

なので自分の経験や保有銘柄の成長性見通しの自信に合わせればいいかと思います。かなり自信があるのであれば3銘柄でもいいですし、まだあまり自身無いな、とも思えば10銘柄程度まで増やすのもいいかと思います。

自分に合ったスタイルでストレスを最小化出来る様にするのが一番大事かと思います。

心の持ち方

これは恐らくある程度の期間投資を継続出来ている段階(=成功経験も持つようになる)にまで至った人であれば誰しもが通る心理状態かと思います。

「なんかちまちま少額でやっててもらち明かないし、この銘柄にもっと突っ込んでおけばこんなに儲かったのか~」

という自意識過剰とタラればが混在する瞬間です。筆者の奥山さんはこの期間が最も株式投資において危険な期間である、と定義しており、ここでリスクを取りすぎた人がリーマンショック、コロナショックなどにたまたま遭遇してしまうと、一気に退場させられてしまう可能性が高まってしまいます。

このアクセルの踏み方で将来の大きな成功の成否を分ける可能性が高く、確かにここで大勝ちした投資家はそのまま上昇気流に乗っていくケースが多いのでこの段階に至るまでに十分な経験と常に自分は完全でない、と思い返す気持ちを忘れないようにする、というのが非常に大事になってきます。

 

売却や銘柄入れ替えの基準

本書籍で推奨される成長株/バリュー(割安)株への投資方法は一般的な損切りのルール等は一切適用しません。売却や銘柄入れ替えのルールは

①その銘柄の先行きが暗くなった場合(成長性が見いだせなくなった場合)

②その銘柄が十分に割高になった場合

③他にもっといい条件の銘柄を見つけた場合

この3つのどれかの条件を満たす場合に限ります。ただ実際に投資を行うと特に①と②の基準を満たしたのかどうか、を判断するのは非常に難しいのが現実です。

成長の鈍化は一時的なのか?大分株価が上がったが、ここがピークなのか?まだ伸びるのか?等です。実際に私はまだありませんが10倍高まで伸びる様な銘柄なんかは常にこの疑問を抱えるでしょうし、2-3倍高銘柄でも例えば50%上がった段階でも非常に悩みます。

ここの判断基準になるのは自分で事前に作ったストーリー(○○倍まで上がる見込みがある!)だったり③の他の魅力的な銘柄を場合です。

もしかしてまだ伸びるかもしれないけど、もっといい銘柄を見つけた、となればある程度諦めも付けやすいですし、そのためにもある程度のスパンでは新たな銘柄候補を探しておくことが重要です。

 

 

最後になりますが、こちらの書籍2冊を読み込んで実践に移すだけでかなり株式投資への恐怖や経験が積めるようになると思います。私自身もまだまだ未熟ではありますが最近本に書いてある、少し抽象的な表現も感覚的に分かるようになってきました。このブログへ投稿しながら更に研鑽していきたいと思っています。

筆者の奥山さんはエナフンさんの梨の木というブログも運営していますので、そちらも覗いてみると面白いですよ。